労働に関してトラブルが発生した場合、まず、解決に向けて会社と交渉することになります。ただ、会社と交渉することで、会社からひどい扱いを受けるおそれがないわけではありません。とくに、外国人労働者の場合には、その危険がより大きいものと思われます。
そこで、労働に関するトラブルを解決する方法として、主に次のようなものがあります。
労働組合は、労働者の権利を守るために、労働者自身が作る団体です。労働者の代わりに、団体で会社と交渉してくれます。
ただ、職場に労働組合があるとは限りません。そのような場合には、マイグラント研究会までご相談いただければ、地域にある誰でも加入できる労働組合をご紹介することができる場合もあります。
労働条件に関するトラブルは、会社の所在地を管轄する労働基準監督署に相談することで解決できる場合もあります。関係者からの申告があれば、労働基準監督署は、その会社の労働条件について調査を行い、労働基準法などの法律に違反する事実があればそれを改めるよう指導してくれます。
偽装請負や二重派遣など派遣労働に関するトラブルは、都道府県の労働局に相談する必要があります。
ただ、適当な労働組合が見つからない場合、労働基準監督署などが指導に消極的な場合、事件の解決に専門知識が必要な場合には、弁護士など法律の専門家に相談することが必要です。そのような場合には、マイグラント研究会までご相談ください。
労働組合や弁護士に依頼して会社と交渉をしてもトラブルが解決できない場合には、裁判に訴えることが必要な場合もあるでしょう。
ふつうの訴訟では、解決までに1年以上の期間が必要な場合もあります。けれども、単純な事案の場合には、3回の審理で判断が下される労働審判という方法もあります。
いずれにせよ、裁判をするには、弁護士の援助が必要な場合が多いですから、マイグラント研究会までご相談ください。